| 研究概要 |
農業において, 既存の化学農薬は害虫被害を抑える上で大きな役割を担ってきた反面, 他の生物や周辺環境への悪影響も指摘されています。みどりの食料システム戦略(令和3年:農水省)では, 「化学農薬使用量 (リスク換算) を2050年までに50 % 低減する」という目標が掲げられており, 効果的かつ安全性の高い新たな害虫防除法の開発が, 日本はもちろん世界的にも急務となっています。
世界中の農作物に甚大な損害を与える吸汁性農業害虫のほとんどは, 実は体内に共生細菌を棲まわせています。それらの共生細菌の中には, 宿主昆虫に不足する栄養素を供給するものや殺虫剤抵抗性を付与するものなどが存在し, 共生細菌が農業・衛生害虫の生存・繁殖に多大な影響を及ぼす例が多く知られています。そのため共生細菌は, 「効果的かつ環境に優しい害虫防除のための有望な防除標的」として注目されています。そこで私たちの研究室では, 農業現場で重大な問題を引き起こす害虫について, その体内に存在する必須の共生細菌との“切っても切れない関係”を成り立たせている共生メカニズムの分子機構の解明と, その仕組みを応用した, 全く新しい害虫防除法の開発に取り組んでいます。
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| 論文 |
- 原著論文 (筆頭著者・共同責任著者):Prevalence, Symbiosis with Rickettsia, and Transmission of Tomato yellow leaf curl virus of Invasive Bemisia tabaci MED Q2 in Japan.
Microbes and Environments 40(2), 2025年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsme2/40/2/40_ME24095/_article
- 原著論文 (筆頭著者):Subcellular Niche Segregation of Co-Obligate Symbionts in Whiteflies.
Microbiology spectrum 11(1) e0468422, 2023年
- 特許:「発明の名称:虫への物理的ダメージが少ない化合物処理システム」発明者:藤原亜希子、出願人:国立大学法人群馬大学, 登録番号:特許第7407447号, 特許登録日2023年12月21日.
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| 受賞歴 |
- 日本進化学会 第16回大阪大会 若手口頭発表賞・優秀賞, 日本進化学会 (2014年8月)
- 平成20年度 広島大学成績優秀学生奨励制度(エクセレント・スチューデント・スカラシップ) 表彰学生, 広島大学 (2008年6月)
- 平成19年度 特に優れた業績による返還免除の認定 (大学院第一種奨学金返還の全額免除), 日本学生支援機構 (2008年5月)
- 平成19年度 広島大学成績優秀学生奨励制度(エクセレント・スチューデント・スカラシップ) 表彰学生, 広島大学 (2007年6月)
- 平成19年度 広島大学大学院 先端物質科学研究科 分子生命機能科学専攻 修士論文研究中間発表会 ベストポスター賞, 広島大学 (2007年5月)
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