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国立大学法人群馬大学食健康科学研究科
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研究科長メッセージMessage

食健康科学研究科長 粕谷 健一

現代社会では、地球温暖化や気候変動、新たな感染症の流行、食料不足、環境汚染といった複合的な課題が深刻化しています。これらに対応し、健康を維持しながら持続可能な未来社会を築くためには、医科学・保健学・食品科学・食品生産工学など、多領域を横断する総合的アプローチが不可欠です。

群馬大学では、「食」をテーマに、地域特産農産物の高付加価値化や生活習慣病の基礎研究、予防医学的アプローチを通じ、社会課題の解決に取り組んできました。群馬県は首都圏に近接しながら全国屈指の農業出荷額を誇り、コンニャク芋、ヤマトイモ、梅などの生産が盛んです。また、ナショナルブランドの食品産業が集積する地域としても発展を遂げています。一方で、高齢化の進行に伴い、生活習慣病やフレイルといった健康課題が深刻化しており、これらの課題解決が急務となっています。そこで、2017年に「食健康科学教育研究センター」を設立し、医科学・保健学・食品工学・食品生産工学の学内リソースを結集して研究・教育を進めてきました。

こうした社会的ニーズに対応し、さらなる学際的研究と高度な専門人材の育成を推進するため、2025年4月に「食健康科学研究科」を開設します。本研究科は、「群馬の食は世界を目指す」をスローガンに掲げ、地域から国際社会までを視野に入れた学際的な教育・研究を展開します。食の安全性や疾患予防、先端的食品加工技術の開発に加え、大規模コホート研究や生活習慣病の分子レベルでの解明を行い、科学的根拠に基づく産業や政策を創出する人材の育成に注力します。また、「環境 (Environmental health)」、「社会 (Social health)」、「人体 (Human health)」の三つのヘルスサイエンスを重点領域とし、地域産業の振興や世界規模の課題解決に貢献することを目指します。

さらに、オンライン講義や長期履修制度を導入し、多様な背景を持つ社会人学生や留学生が学びやすい環境を整備します。また、異なる専門性を持つ学生間の交流の場を提供し、新たな発想や知見の創出を促進することで、学際的研究の発展を加速させます。群馬大学が培ってきた先端研究の成果を活かし、行政・産業界との連携を強化することで、持続可能で健康的な社会の実現を力強く支えてまいります。今後とも、本研究科の活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

群馬大学大学院 食健康科学研究科長
 粕谷 健一

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