群馬大学は、地球温暖化・食料不足・環境汚染などの複合的な課題の解決にあたって、「食」をテーマに取り組んできました。
一方、高齢化の進行、生活習慣病などの健康問題が深刻化し、2017年に「食健康科学教育研究センター」を設立し、医科学・保健学・食品工学・食品生産工学の学内リソースを結集し、研究・教育に取り組んできました。
群馬県の産業構造では、食料品関連産業が輸送機器関連産業に次いで製造品出荷額第2位を占めており、農産物や畜産物という地域資源を活かした地元の食品製造業が活躍しています。
このような中、群馬県の産業の特色・強みと、群馬大学の研究の強みを活かして、さらなる学際的研究と高度な専門人材の育成を推進するため、2025年4月に大学院「食健康科学研究科」を開設いたしました。
これを記念し、2025年7月11日(金)に、食健康科学研究科キックオフシンポジウムを開催しました。当日は約150名の方々にご来場いただき、食健康科学の分野への関心や期待の高さを伺い知ることができました。
群馬大学は、食健康科学研究科の設立を機に、「群馬の食は世界を目指す」をスローガンに掲げ、地域から国際社会までを視野に入れた学際的な教育・研究を展開し、地域産業の振興や世界の課題解決に取り組んでまいります。